アイピースのテスト



左から、ビクセンWF10X、ニコンHKW15X、オリンパスWF15X


一般に、顕微鏡写真の出来映えを左右するのは対物レンズの性能であり、接眼レンズ(アイピース)はあまり重要ではないと考えられている。それはその通りかもしれない。
しかし、まったく重要ではないかというと、決してそんなことはない。アイピースの性能(あるいは対物レンズとの相性)によっても顕微鏡写真の画質は影響を受ける。
では、どんなアイピースがいいのだろう。おそらく、対物レンズと同じメーカーの製品で、倍率は10倍、口径が広く、なるべく高級なものを選べば無難なんじゃなかろうか、と思う。
が、自分の場合、ここで大きな制約がある。私は、ニコンのCoolPix950と撮影用の直筒とを接続するためにビクセン製のデジカメアダプタを使っているのだが、このアダプタにぴったり収まるアイピースが極めて少ないのである。
もちろんビクセン製なら問題なく収まる。それでふだんは(写真左端の)ビクセン製WF10Xというのを使っている。
顕微鏡を入手したときに付いてきたオリンパス製WF15Xもアダプタに収まるのだが、「15倍は画質が落ちる」という先入観から使ってこなかった。
しかし、15倍は10倍に比べて本当に画質が落ちるのだろうか? この点を検証することがテストの目的の一つである。といっても、比較できる10倍はビクセン製しか持っていないのだが (^^;)
ビクセンというと、学生向けの学習用顕微鏡メーカーというイメージがあり、研究者御用達のニコンやオリンパスより性能が落ちると言われている。しかし、本当にそうなのだろうか。
また、私の顕微鏡はオリンパス製で、対物もオリンパス製なのだが、これにニコンのアイピースを付けるとどうなのか。
そういったことを調べるために簡単なテストを行ってみた次第。テストに使った顕微鏡は調整が万全とは言い難いのだが、同じ条件での比較なので各アイピースのクセなり傾向なりは把握できたと思う。


対物100倍 その1
対物100倍 その2

対物40倍 その1
対物40倍 その2