アシベニイグチ
Boletus calopus


2003年9月14日、富士山3合目で

その名の通り赤い柄が特徴のイグチ。赤といってものっぺりした単純な赤ではない。年季の入ったブルージーンズみたいに、味わい深く退色した赤だ。そんな柄の色と、傘の渋い茶との対比が美しい。柄の頂部が黄色いことも特徴だ。
柄には網目があるが、目立たないことも少なくない。ただ、少なくとも柄の頂部には網目が認められるはずだ。針葉樹下に発生し、個性的な外観から肉眼的にも同定しやすい。比較的標高の高い山に多いようで、平地林や里山では見たことがない。富士山ではコメツガの下でよく見かける。味は苦くて食べられない。

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