コザラミノシメジ
Melanoleuca melaleuca


In Akigase park on October 25.

コザラミノシメジは公園ではお馴染みのきのこで、ウッドチップと土がほどよく混じった道端の草陰などに多い。以前、横山元氏が「あれをハタケシメジと間違えて採ってる人がいるんだよね」と言っていたが、たしかに色合いは似ている。しかし、ハタケシメジはおいしいけれどコザラミノシメジはまずい。
見分けるポイントはいくつかあるが、まずは傘に注目。若いコザラミノシメジは、中丘といって傘の真ん中辺がぽこんと盛り上がるのがふつうだが、ハタケシメジは絶対に盛り上がらない(と思う)。むしろ若干へこむくらいである。ただし、コザラミノシメジも平らに開いてからは中央が浅くへこんできて中丘は目立たなくなる。
次に柄に注目。コザラミノシメジの柄の根元には白い菌糸がまとわりついていることが多いが、ハタケシメジの根元にはそういう白カビみたいなものは見あたらない。また、コザラミノシメジの柄の表面は繊維状で、筋っぽく見えるが、ハタケシメジの柄の表面はどちらかというと粉っぽい。
それから、ひだの付き方も微妙に違うのだが、言葉で説明するのが難しいのでやめておく。写真を参照してください。

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子実体
胞子(水・メルツァー・ドライ)
ひだのシスチジア
柄のシスチジア
傘表皮

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