ウスタケの胞子

ウスタケの胞子形状は、サイズも含めオニウスタケのそれとまったく変わらない。サイズは12-16 x 6-7.5 µm、表面には隆起した皺や不揃いな疣が見える。
上の写真は落下胞子を水マウントで撮影し、画像処理でノイズを消したもの。下の写真は、ウスタケの生のひだをカバーグラスにペタペタと叩きつけ、落とした胞子をドライマウントで見たものだ。だから、余計な肉片などが混ざってしまい、画像としては汚い。しかし、ドライマウントで見る場合は、空気に長時間さらされた落下胞子よりも、「ペタペタ式」のほうが乾燥による変形・縮みの心配がなく、本来の形状を捉えるのに適しているように思われる。
液体マウントの場合でも、染色液のコットンブルーを使うと皺や疣がよく見えるらしいのだが、残念ながらコットンブルーもフロキシンもコンゴーレッドも、染色用の試薬というのは一つも持ってないのだ。来年は入手しておこうと思う。(記・2003年9月29日)

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