ソライロタケ
Entoloma virescens (Berk. & Curt.) Hongo


2003年8月16日、埼玉県小川町で

その名の通り空色(水色)をしたユニークなきのこ。この竹林の斜面には秋口から毎年発生している。今年(2003年)は冷夏で雨が異常に多かったせいか、例年より発生が早かった。
傘もひだも柄も、全体が空色だが、触ったり傷ついた部分は黄変する。小さな虫がとまるだけでも、あるいは竹の落ち葉がこすれるだけでも黄変するように思える。鮮やかなブルーのきれいな個体を家に持ち帰ると、たいてい色褪せて、黄色いシミが浮いている。
傘は径2〜3.5センチ、表面は微細な繊維状鱗片におおわれる。柄は4〜7センチ×3〜5ミリ、中空、表面は繊維状で多少ねじれている。
小さいので見つけにくく、最初の1本を見つけたときには「あったぁ!」と感動させてくれる。その最初の1本の水平ラインまたは垂直ライン上をていねいに探すと、たいてい数本は見つかる。きれいなきのこだが、きれいに撮るのは意外と難しい。薄暗い竹林というロケーションに問題あり、と思っている。

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