ザラエノヒトヨタケ
Coprinus lagopus (Fr.) Fr.


2002.07.18 さいたま市郊外で

公園のウッドチップで見かけるもっともありふれたきのこ。春から秋まで雨さえ降れば出てくるという感じ。
傘は、径15-40mm、ドングリ形の幼菌から短時間で成長し、円錐形から平らとなり、最後には反り返る。表面は、非常に若いドングリ形の幼菌のときは白と茶色からなる細かい繊維束の鱗片で密に覆われ、この鱗片を剥がしたときの地の色はベージュ色である。もう少し成長すると傘の中央部にのみ茶色い鱗片を残し、白い鱗片がほぼ全体を覆うようになる。この段階の地肌はネズミ色である。開き始めると鱗片はだいぶ落ちてしまうが、傘の中央部にはたいてい多少の残滓が見られる。反り返り始めると縁から裂けやすく、薄く透き通った淡いネズミ色になる。傘の中心部は黄土色または白色を呈する。
肉質は薄く、半透明。無臭。
ひだは、幼菌時は白く、やがて黒ずむ。
柄は、70-140mm x 3-5mm。上に向かって細くなる。中空でもろい。傘と同様に白い鱗片で密に覆われているが、伸びるにつれてかなり落ちてしまう。

胞子は楕円形、平滑、赤褐色。

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