タマゴタケ
Amanita hemibapha (Berk. & Br.) Sacc.


タマゴタケは夏の暑い盛りに出てくる

7月の中旬、朝涼しかったので、ひさびさにバイクを車庫から出した。
と書いてもバイクに乗らない人には分かりにくいかもしれない。真夏のバイクはくそ暑くて、ヘルメットをかぶること考えただけで出掛ける気が失せるのであります。
行き先は群馬県の御荷鉾林道。往復の高速代(関越道の所沢-花園)が2500円で済むということと、2時間もあれば林道まで行けるということが御荷鉾を選んだ動機だ(富士山も2時間で行けるけど、高速代が倍かかるのだ)。それと、ほとんど植林だらけの山なんだけど、尾根筋にちょっとだけ、キノコの出そうなコナラ林も残っているしね。
さて、林道の脇にバイクを置いて、東御荷鉾山の登山道を歩き始めて最初に出会ったのがこれ。
道っ端にこんな感じで生えていました。すごい目立つんですよね。
タマゴタケは夏の暑い盛りから10月頃まで山や高原で見かけます。
でかいのは幼菌のときで鶏の卵くらいあって、そんなのが開くと傘が20センチくらいになります。

関東ではやはり7月下旬くらいから出るのが多いですね。
じつは私はタマゴタケというのは食べておいしいキノコとは思わないので、見つけても採ることは稀なのですが、世間ではけっこう人気があって、タマゴタケ狙いで山に来る人もいるみたいです。去年は埼玉の美の山公園にたくさん出ましたが、茶店のおばさんもきんぴら炒めのように料理して食べていました。以前は毒と思って食べなかったそうですが、キノコ狩りの人が採って行くのを見ているうちに食べるようになったということです。
とにかく目立つので、きのこ狩り初心者には格好のターゲットといえるでしょう。ただし、赤いキノコの仲間には毒キノコもあるので要注意。見分け方のポイントは柄の部分。柄が黄色くてだんだら模様になっていれば大丈夫です。しかし、似ていても柄が白いのはベニテングタケかそれに近い種類なので食べないほうが無難です。というわけで今月は「キノコ狩り教室」風にまとめてみました。

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