スギタケ
Pholiota squarrosa


浦和市郊外で

サクラの根元の草むらに束になってわんさか出ていた。スギタケは中〜やや大型のきのこで、主に広葉樹の立ち枯れや立ち木の根際、倒木や切り株、埋もれた木材などに束生する。
地面に発生するスギタケは長らくツチスギタケと混同され、古い図鑑では「ツチスギタケ」としてスギタケの写真が載っていたりする。おかげで私もつい最近まで土から出るのはツチスギタケだとばかり思っていた。
去年(1998)出版された「青森のきのこ」を開いてみると、スギタケもツチスギタケも正しく掲載されていた。それによると、ツチスギはスギタケに比べて小型で、傘の黄色が弱く(どちらかというと茶色)、鱗片も鈍い褐色である。掲載写真を見る限りではちょっとクリタケに雰囲気が似ている。小さめのクリタケにスギタケ属特有のボツボツした鱗片を付けたような感じだ。
ツチスギもよく見かける気がするのだが、両者の形態的な違いを意識したことがないので、本当にツチスギだったのかどうか定かでない。ひょっとすると今まで見たのはスギタケばかりかもしれない。どうやら次はツチスギタケを撮ることが宿題になってしまった。 (99.5.15)

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