シモフリシメジ
Tricholoma portentosum (Fr.) Quel.


98.10.16 山梨県塩山市で

シモフリシメジの名の由来は霜が降りる頃に出るシメジということだが、実際にはもっと早く、紅葉のちょっと前から出始める。
幼菌のうちは艶やかな黒み(緑がかっていたり、紫がかっていたりする)を帯びた深みのある色合いだが、傘が開くにつれて色がさめてくる。付近には灰色っぽいネズミシメジがぽつぽつ出ていたので、一瞬これも大きなネズミかと疑ったが、膝をつき地面に顔を近づけて柄を見ると黄ばんでいるので、シモフリシメジであることが分かった。傘や柄に黄ばみがあることがこのキノコの特徴のひとつである。一カ所に数本から数十本がまとまって出ていることも少なくない。
シモフリシメジは、柄が太く肉厚のものほど歯切れよくおいしい。写真のキノコは傘径が7〜8センチ、柄の太さも1センチくらいあり、けっこう立派なほうである。

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