シャグマアミガサタケ
Gyromitra esculenta


2002.05.23 富士山のシラビソ林で

漢字で書くと赤熊編笠茸。赤熊(シャグマ)の名の通り赤みを帯びた頭部を持つきのこで、白っぽい脚部との対比が美しい。「しわあだま」「ぐにゃぐにゃ」「しわもたし」などの方言名があるように、頭部の凸凹や独特のしわしわがこのきのこの特徴である。写真の個体は高さ約10センチ、幅はそれ以上あり、シャグマのなかでは比較的大きなほうだ。高さ幅ともに15センチを超える巨大な個体も稀に見られる。
モミ、スギ、ヒノキといった針葉樹の樹下に生えるといわれ、林道の道端の、土の露呈したのり面などに発生しやすいようだが、笹の茂る林床や、苔むした岩の上に出ることもある。
猛毒をもつが、毒抜きをすれば食用になる。

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