ニガクリタケ
Naematoloma fasciculare (Hudson:Fr.) Karst.


01 October, 1999 埼玉県川口市で

そういや地元川口で撮った写真を載せるのは初めてだ。ニガクリタケなんて、日本中どこにでもあるきのこだと思うし、それこそ一年中出る。真冬に奥多摩の日原に行ったときには、枯れ木から出てたニガクリタケを氷が包んでたもんな。それくらい繁殖力の旺盛なきのこなのだから、当然川口にだって出るのである。
朽ちた木材や切り株から出ることが多いが、これは竹林の地面から出ており、どうやら枯れた孟宗竹の根に寄生しているようであった。傘は径1〜5センチ、初め半球形、のち平らに開く。幼菌時には皮膜があり、その名残が傘の縁や柄に残ることがあるが、消失しやすい。
その名のように苦みがあり、死亡例もあるほどの猛毒きのこである。
ニガクリタケに似て、時に見間違うこともあるニガクリタケモドキは、束生しないこと、苦みがないこと等で区別できる。(記・99.10.01)

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