マツオウジ
Lentinus lepideus (Fr.:Fr.) Fr.


98.05.05 川越市郊外で

GW最終日の5日は川越市の雑木林へ。ついでにウメ畑にも寄ってみた。今年はハルシメジも出が早かったので、もう終わっているかと思ったが、まだたくさん出ていた。落ち枝にはキクラゲがあった。
雑木林で目についたのは数種類の変形菌(及び変形菌らしきもの)と、キノコではマツオウジくらいのものであった。期待したベニタケ科のキノコは1本も見当たらなかった。初夏にはたくさん出るイグチ科のキノコも皆無。
ちょっとがっかりではあったが、マツオウジの写真が撮れただけでもよかったと思っている。じつは去年ホームページで一度マツオウジを取り上げたのだが、ちょっと変わった形の個体で、初心者に誤解を与えるおそれがあったため削除してしまったのである。こんどのは典型的なマツオウジ。被写体として申し分ない。張り切って撮ったのが上の写真だ。さすがCoolPix900、ばっちりだね(自画自賛)。
さて、マツオウジはなかなか美味しいキノコである。柄を縦に包丁で切った断面は緻密で、マツタケのそれとそっくり。歯ごたえもマツタケに似ているが、舌と鼻で感じる風味では大きく引けをとる。
マツオウジの中には松ヤニくさいようなものもあるが、まったくくせのないものもある。もちろん食べるならくせのないタイプがよい。たぶん寄生する材の違いによるのだろうが、そんなに食べていないのでよく分からない。この日もとったのは写真だけ。

            Other photo


Home   和名索引   学名索引