クリフウセンタケ
Cortinarius tenuipes (Hongo) Hongo


98.09.23 東京都檜原村で

誰もがおいしく感じるキノコなんてめったにない。例えば私は、干しシイタケが苦手で、煮物などでシイタケの匂いがすると残念に思えてしまう。
その点、このクリフウセンタケは、まさに万人向けといえそうなキノコである。温和で癖のない、品のよい味わいが身上だ。正式な和名はニセアブラシメジというらしいが、食菌としてはいかにも不似合いなネーミング。命名者への敬意より愛らしいキノコへの親近感が優先される点はハルシメジ(正式な和名はシメジモドキらしい)と同様で、私の所属するキノコの会でもクリフウセンと呼ばれることが多い。
よく見かけるのは秋の雑木林(コナラ、ミズナラなど)である。一個見つけたら周りの落ち葉をどけてみよう。写真のような小さな幼菌がたくさん出てくることがある。

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