ヒカゲイタチタケ
Psathyrella olympiana A.H.Smith


1999.06.13 栃木県日光市で

6月13日、仲間数人で日光へ日帰りハイキングを兼ねたきのこ観察に行った。ヒカゲイタチタケはこの日初めて見たきのこ。赤茶色の傘と白い柄の対比がきれいだと思った。

夏から秋にかけて森の倒木や埋もれ木にわずかに群生、稀に単生する。
傘は径20〜30mm、釣鐘型から次第に開く。表面は吸湿性があり、若い時や湿っているときは鮮やかな赤茶色から栗色で、白い皮膜の残滓が見られる。老いると皮膜は脱落する。また、乾いているときは茶色がかったベージュ色に退色する。縁は薄く、やはり若いときには皮膜の白い繊維を付けている。
傘の肉質はクリーム色または淡い茶色。かび臭さがあるが、味はマイルド。
ひだは、若いときは明るいベージュ色、老いると暗い赤茶色。
柄は、40〜80×3〜8mm、基部に向かってやや太くなり、しばしば数本が結合している。中空。表面は白い繊維状の鱗片をまとう。老いると基部がやや茶色っぽくなる。

というような内容が外国の某図鑑に書いてある。保育社「原色日本新菌類図鑑」にはヒカゲイタチタケの名前だけが載っている。

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