ドクヤマドリ
Boletus venenatus Nagasawa

ドクヤマドリの幼菌(98.08.09 富士山)

アンズタケが出る頃に、富士山のシラビソ林でもっとも多く見られるイグチ科のキノコが、このドクヤマドリである。幼菌はころっとして可愛い感じ。成菌になるとばかでかくなり、堂々とした風格がある。何も知らなかったら食ってみたくなるかも。
ドクヤマドリの特徴は、柄が大根の肌のようにすべすべして、部分的に黄色みがかかっていることだ。なんとなく青首大根を連想させる。
かなり毒性の高いキノコらしく、下痢、嘔吐、腹痛など消化器系の激しい中毒症状が現れるという。日本ではイグチに毒キノコはないと言われた時期があったが、決してそんなことはない。多くの図鑑等で食菌とされるウラグロニガイグチでも、消化器系の激しい中毒例が報告されている。

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